※特に中身のない話です
予備校では、不動産3大資格の意味合いで、宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士を不動産3冠資格と呼び、それぞれ授業を展開しています。予備校利用者以外にも広く浸透しているので、資格試験をいくつか受けている方は知っていることも多いと思います。そして、2020年に賃貸不動産経営管理士が国家資格となってからは、3冠+1ということで、賃貸不動産経営管理士を入れた、不動産4冠のワードも自然発生し、徐々に馴染んできているように感じます
長い時間かけて定着した不動産3冠資格ですが、現状には合っていない気がするのです。3大○○にこだわらず、ビルメン4点セットのように4冠とまとめてもいいのですが、その場合、それぞれに大枠は同じだが、それぞれ異なる特色を持っていなければいけないと思います。マンション管理士は管理業務主任者の上級資格の位置付けで、同列で括ることに違和感があります。大きく売買・賃貸・管理の別を考えても、現況では管理が2つと、アンバランスなのです。そこで、マンション管理士を除き、賃貸不動産経営管理士を入れた、新たな3冠を提唱?したいと思います
受験者数を見ても。3冠の趣旨を考えると、人気のない(人気の見込めない)資格は排除されるべきで、落ち着いてはきたもののここ数年で伸びている賃貸不動産経営管理士と比べ、マンション管理士はいまいち。平均年齢も相変わらず高いです。他方、宅建は人気がさらに伸びており、今のままの3冠では格差は広がり続けてしまいます
また、マンション管理士の難易度にも注意が必要で、ほかと比較すると難しすぎます。ここ数年で資格取得を始めた方は、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者はあるけれど、マン管だけないというケースを見かけます。資格勉強をするとなったら、3冠といったようなわかりやすいゴールを目指したく、その目標はある程度の方々が達成できるものであるといいと思います。マンション管理士を排除すれば、いずれも合格率20%前後と統一感が出ます
あとは、試験時期を考えてみても。
10月:宅建
11月:賃貸不動産経営管理士、マンション管理士
12月:管理業務主任者
となっていますが、マンション管理士の難易度から、スケジュール的にも今の3冠同年受験はほぼ無理です。しかし、マンション管理士と入れ替えれば、いっぺんに3冠というのも、頑張ればいけそうな感じしますし、チャレンジ自体は躊躇しなくなると思います
ちなみに、厳密にいえば、難易度から不動産3大資格をみてみれば、不動産鑑定士、土地家屋調査士、マンション管理士になる?ので、マンション管理士はこっちに入れておけばいいです
まとめ。予備校としてはこういった括りをすることで、1つの資格試験合格後あるいは同時に、別資格の受講をさせられる効果が見込めます。起源は集客目的で、当初それっぽい3つをまとめただけですから、真の3冠はどれか、なにが3冠を構成するかといった検討は全く意味のないもので、賃貸不動産経営管理士の登場による3冠の再定義とはならないでしょう。エサが増えたにすぎず、4冠とするまでです
ただ、このままマンション管理士の勢いが落ちていけば、自然と受験生の認識として、不動産3冠資格=宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士と移り変わる可能性もなくはないですかね
(マンション管理士試験は中年層メインと依然停滞し、受験者数の減少、それによる合格率上昇で、難関資格?のポジションも危うい。価値ある独占業務が付与されれば解決できそう?)
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