保証金・保証協会に関する問題です。4肢すべて基礎的な問題で、細かい数字が問われているわけでもないのですが、構成が絶妙です
中途半端に勉強した人よりは、あまり勉強していない人のほうが、案外正答率高いかもしれないです
注目は4肢目です。営業保証金の取り戻しに公告が必要かどうか、ただこれだけのことなのですが、事務所の一部廃止という場面を想定しています
感覚的に、公告必要じゃんと思うかもしれませんが、事務所一部廃止のパターンだと、営業保証金と保証協会で結論が異なります。保証協会の場合、公告不要なのです
ほとんどの方が選択肢の上から順に検討していくかと思いますが、肢1-3をみてみると、いずれも保証協会についての問題になっています
営業保証金・保証協会に関する問題なんて、基本的に問題文に重要なことは書かれていませんから、仮に読んだとしても流してしまいます
1-3で保証協会の思考になっているので、4つ目も保証協会を前提として検討してしまうのです。また、問27で本問に先行して営業保証金に関する出題があるため、こっちは保証協会問題だろうという頭になっています
例えば、1-3で営業保証金、4で保証協会ということであれば、すぐにわかったと思います。社員というワードや分担金などで気づきやすいです。ただ、営業保証金は、ヒントになる単語が少ないため、営業保証金を弁済業務保証金と勝手に変換してしまうのです
そうすると、1-3で〇を付けても、4肢目の検討でも〇になり、また1肢から見直しますが、保証協会と勘違いして、一部廃止で公告不要、と決め打ちしてしまっていた場合、1-3肢での再考で、消去法での選択により解答を間違えてしまいます
途中で気づいた方も多いかと思いますが、1-3肢が基礎知識だったからで、仮に1-3で×かと思わせるような難問や、×に誘導しやすい数字の記載があれば、正答率はもっと落ちたかと思います(4誤判前提ですが、1-3でどれか1つでも難問があれば、そっちに×や△をつけますので、再検討の機会がなくなります)
純粋なひっかけ問題だった点が、個人的なお気に入りポイントです
コメント欄 〈お気軽に投稿ください〉