こんにちは、きこです。
ご覧いただきありがとうございます。
今回は、歯磨き粉に含まれる成分で、その安全性に関して問題視されている「サッカリンナトリウム」を紹介します。
最後までお読みいただけるとありがたいです。
はじめに
サッカリンナトリウムは、食品添加物である人工甘味料の一種で、多くの歯磨き粉に使われています。(水に溶けにくいサッカリンを水に溶けやすくしたものがサッカリンナトリウム)
食品添加物も人工甘味料も馴染みのある言葉で、印象が良くはない、むしろ悪いかもしれないですが、これが歯にどのような影響を与えるのか、詳しくみていきたいと思います。
サッカリンナトリウムとは
先に答えを言ってしまったのですが、サッカリンナトリウムは人工甘味料。甘さは砂糖の数百倍あります。砂糖の代替品として使われていますが、それは当然砂糖を使うことでデメリットがあるからです。
砂糖のデメリット
砂糖を摂取しすぎると、糖尿病、高血圧、低血糖症、肥満、がん、脂肪肝、動脈硬化、腎臓病、疲労、頭痛、不眠、かぜ、胃腸炎、精神疾患、子供の情緒異常、アレルギー性疾患、婦人科疾患、認知症、アルツハイマー、冷え性、耳鼻科疾患、膀胱炎、水虫、歯槽膿漏、、、。真偽はともかく、少し調べただけであらゆる健康被害がヒットします。
人工甘味料のメリット
人工甘味料は砂糖の何倍も甘いので、少量の使用で効果を発揮できます。また、砂糖よりも低カロリーであり、食後の血糖値が上昇しないため、肥満・糖尿病を含め、先程あげた諸症状の予防に役立つといわれます。
しかし、人工甘味料(サッカリンナトリウム)にも欠点はあります。
歯磨き粉に使われる理由
サッカリンナトリウムの欠点をみていく前に、そもそもなぜ歯磨き粉に使われているのか確認していきます。
なぜ使われる?
甘味料という言葉の通り、歯垢除去や泡立ち効果を狙っているはずはなく、味です。
正式な言い方をすると、香味剤という用語で表され、歯磨き粉裏の成分欄の香味剤の箇所に記されます。また、香味剤は香料と甘味料を合わせた言葉で、サッカリンナトリウムは甘味料に該当します。
歯磨き粉の成分表記(香味剤)
ここで少々補足。飛ばしても大丈夫です。
歯磨き粉の成分を見ると、「香味剤:香料(○○ミント)、サッカリンナトリウム」のように書かれていますが、サッカリンナトリウムも香料というわけではなく、上で見たように甘味料になります。
歯磨き粉の成分表示要綱で、香味剤について、香料→甘味料の順番にしなくてはいけなく、香料は「香料」という文字を入れて、その後ろに慣用表現(クリアミントとか、ホワイトフローラルミントとか、正式じゃないけどみんなが分かる一般的な表現)を入れ、その後に、含まれる甘味料全てを記載しなくてはいけない、という決まりがあります。
サッカリンナトリウムは香味剤として、より細かく言うと甘味料(味付け)として歯磨き粉に添加されています。
サッカリンナトリウムの健康被害
砂糖と比して安全そうであった人工甘味料にも、健康被害は様々あります。
サッカリンナトリウムの悪影響は、不妊・胃酸過多・腹痛等々も言われておりますが、メインは発がん性と糖尿病の2つです。
発がん性
半世紀ほど前からマウスを用いた実験などの動物実験がいくつか実施され、発がん性が認められたものもあり、日本を含めた各国で一度は使用禁止になった背景もありますが、現在は人体への発がん性は認められないということで、表示義務・量の制限はあるものの、使用することができるようになっています。
過去の実験で正確性も不明であることや、今日の普及をみれば、そこまで危険ではないといえるのではないでしょうか。
ちなみに、発がん性とは真逆で、抗がん作用があるのでは?というような研究報告も出てきており、「糖尿病・肥満患者よ、サッカリンを食べよう」みたいな題名の本も出版されています。こちらはきな臭い。
糖尿病
マウスを用いた実験や人体実験などから糖尿病になる恐れがあると報告があります。色々な研究がありますが、人工甘味料を摂取したグループと摂取してないグループを比較し、摂取した方が糖尿病のリスクが高かった、というようなものからもっと複雑なものまで様々。
こちらに関しては、人工甘味料は砂糖に似ているため、糖尿病になるリスクがあるといわれてもそこまで驚きはないかと思います。砂糖よりは糖尿病リスクは少ないかもしれませんが、いずれにせよほどほどにしておくとことが大切だと思います。
まとめ
サッカリンナトリウムには、現時点ではありますが、糖尿病あるいは砂糖に類似したリスクの可能性はあるものの、発がん性はないと考えてよいと思います。
虫歯の原因になる?
本題です。
甘いものを食べると虫歯になると言われておりますが、一口に甘いものといっても、種類はたくさん、虫歯になりやすいもの・なりにくいものがあります。
サッカリンナトリウムは○○甘味料
前提知識として、甘味料は大きく分けて2つ、糖質系甘味料と非糖質系甘味料に分けられます。糖質系甘味料はその名の通り糖に由来し、これに分類されるショ糖、果糖、ブドウ糖、麦芽糖は虫歯になりやすい糖といわれているため、気を付けなければいけません。
同じ糖質系甘味料でも、歯に良いといわれガムなどに入っているキシリトール、マツコさんのcmでもおなじみのピュオーラに入っているエリスリトール、ソルビット液という名前で歯磨き粉に添加されることもあるソルビトール、そのほか聞いたことのあるものだとオリゴ糖など、これらは虫歯になりづらい糖に分類されます。
さて、問題のサッカリンナトリウムですが、糖質系甘味料ではなく、非糖質系甘味料に分類されます。糖からできていないため、虫歯のもとにはならないといわれます。
結論-サッカリンナトリウム入り歯磨き粉は使っていいの?
虫歯になるかどうかという視点からは、サッカリンナトリウム入り歯磨き粉を使っても問題なく、他方、健康被害の面から見ると、人工甘味料(サッカリンナトリウム)は全くの無害というわけではないので、個々人の判断次第となります。
私見では、歯磨き粉は食用ではないですし、また、含有量は僅かなので、健康に与える影響は無いに等しく、サッカリンナトリウム入りでも気にせず使ってよいと考えます。ただし、入っていることで健康になるわけではないので、もしも気になるという方は、サッカリンナトリウムの入っていない歯磨き粉に変更すると良いかと思います。次項で紹介します。
サッカリンナトリウム不使用の歯磨き粉
サッカリンナトリウムの入っていない歯磨き粉を少し紹介します。画像をタッチすると、その歯磨き粉の紹介ページに飛べます。
(やはり、歯磨き粉は味がついている方が磨きやすいので、サッカリンナトリウム入りのものは大変多いです。有名な歯磨き粉の8-9割くらいに使われている印象です)
クリーンデンタル





シティースホワイト




プレミアムは有り
生葉



ひきしめと無研磨タイプはサッカリン有り
ピュオーラ


いたわりのみ
サンスター薬用塩ハミガキ




デンタアパトー



コープ





チェックアップジェル





ドクターオーラル



その他














まとめ
サッカリンナトリウムはいかがでしたでしょうか。
安全性について気になった方は、これからの歯磨き粉選びの参考にしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【成分】 フッ素 研磨剤(清掃剤) 着色剤 ラウリル硫酸ナトリウム(発泡剤) サッカリンナトリウム(香味剤・本記事)
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