こんにちは、きこです。
ご覧いただきありがとうございます。
今回は、歯磨き粉に含まれる成分で、その安全性に関して問題視されている「フッ素」を紹介します。
最後までお読みいただけるとありがたいです。
はじめに
フッ素は歯医者さんで塗ってもらうだけでなく、自分でジェルを使ったり、フッ素入りマウスウォッシュ・歯磨き粉を使用し塗布することもできます。
フッ素は歯にいい成分の代名詞ですが、実は体にはよくないというような声もあります。(正しくはフッ化物と呼ばれますが、分かりやすくフッ素と統一して書きます。)
フッ素とは
フッ素はミネラルの一種で、カルシウム・マグネシウム・鉄などと同じくくりです。
フッ素には様々な用途がありますが、食品にも含まれており、多いものだとお茶の葉っぱや魚介系。牛肉・ジャガイモ、ほかにも、野菜・果物・乳製品・調味料と広くいろいろなものに入っています。
また、聞きなれない言葉かと思いますが、いわゆるフッ素水道と呼ばれるものもあり、水道水にフッ素を入れている国や義務化されている国もあります。
歯磨き粉に使われる理由
そもそも虫歯とは、虫歯菌のつくる酸によって、歯のエナメル質(歯は何層かになっているが、その一番外側の目に見える表面の層)のカルシウム・リンが内部から溶け出し、徐々に内からエナメル質がすり減り、穴が開いてしまった状態のことをいいます。
フッ素の効果は、
- 虫歯菌自体のはたらきを弱め、虫歯菌のつくる酸の量を抑制する
- 歯の表面を酸で溶けづらくする
- 再石灰化(唾液のはたらきで、溶けだしたカルシウムたちを歯の表面に戻したり、酸を中和して洗い流すこと)を促進する
などで、虫歯菌の攻撃を弱め、酸に耐えられるよう防御力を高め、弱った歯を元に戻す回復速度を上げるという感じで、フッ素は3つの面から虫歯にアプローチできるため歯磨き粉に使われているのです。
フッ素の健康被害
フッ素入り歯磨き粉によるリスクとしては、中毒症状とフッ素症と呼ばれるものがあげられます。
急性中毒
フッ素を過剰に摂取することにより起こる中毒症状で、短時間で腹痛・下痢・嘔吐・痙攣などの症状が表れます。
具体的な目安は体重1キロあたり5ミリグラム。分かりづらいですが、普通に歯磨きをして誤って歯磨き粉を飲み込んでしまったくらいであれば問題はなく、新品の歯磨き粉のチューブの中身を全て飲むことでも足りず、これを複数本繰り返してようやく到達するような基準で、通常の使用では考慮する必要はなさそうです。
フッ素症
斑状歯(はんじょうし)ともいわれますが、高濃度のフッ素を含む食べ物・飲み物の摂取やフッ素入り歯磨き粉の誤飲などの継続により、歯に白っぽい斑点やシミのようなものが発生する症状です。
大人よりも圧倒的に子どもにリスクが集中しており、6才未満くらいまでの摂取により、永久歯にも影響を及ぼします。これは歯磨き粉だけでなく食べ物にも左右されるかとは思いますが、6才くらいまではフッ素入りの歯磨き粉を使わないか、濃度の高くないものを使い、少しでもフッ素症を回避するようにしましょう。(フッ素症リスク回避のため、フッ素高濃度の歯磨き粉には、6歳未満使用禁止の注意書きがございます。)
フッ素のppmって?
ちなみに、フッ素の濃度について簡単に説明すると、現在の日本では法律上のフッ素使用量上限が1,500ppm(単位は特に気にしなくて大丈夫です)。基準ギリギリで設定して超えてしまった場合の万が一に備え、どのメーカーも1,450ppmにとどめているので実質的な上限はこの値です。
フッ素歯磨き粉選びでは、1,450-1,000ppmが高濃度なので、虫歯になりやすい人におすすめ、1,000-500ppmが中程度で、虫歯対策したい方向け、6歳未満でもし使うのであれば500ppm以下、これを目安にするといいと思います。
歯磨き粉に含まれるフッ素の種類
歯磨き粉に入っているフッ素にもいくつか種類があり、歯磨き粉への使用が許可されているフッ素は全部で3つあります。
フッ化ナトリウム
歯に素早く反応して虫歯から歯を守ってくれます。歯を強くする効果があり、虫歯でない健康な歯の虫歯予防に最適です。
モノフルオロリン酸ナトリウム
フッ化ナトリウムに比べ、歯の奥まで浸透するといわれているため、虫歯の歯や治療後間もない歯に対して有効です。
フッ化第一スズ
殺菌力が高いので、虫歯だけでなく歯周病菌にもアプローチしてくれます。歯肉炎も予防したい方におすすめです。
フッ素入り歯磨き粉
デントヘルス




モノフルオロリン酸ナトリウム(1,450ppm)
シュミテクト













歯周病予防歯磨き粉(1,450pp)
ディープクリーン







歯周病予防歯磨き粉(1,450pp)
クリアクリーンデンタル







1,400ppm
カムテクト(2021年10月~)


1,400ppm
クリアクリーンダブルプラス


フッ化ナトリウム&モノフルオロリン酸ナトリウム
その他(1,450ppm)









































(950ppm)





(500)

フッ素無し歯磨き粉
アパガード







ブレスラボ




サンスター薬用塩ハミガキ




スミガキ



アセス



マービス










デンティス



アパデント/デンタアパトー






その他










まとめ
フッ素入り歯磨き粉はいかがでしたでしょうか。
安全性について気になった方は、これからの歯磨き粉選びの参考にしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【成分】 フッ素(本記事) 研磨剤(清掃剤) 着色剤 ラウリル硫酸ナトリウム(発泡剤) サッカリンナトリウム(香味剤)
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